いまやネットから簡単に申し込めるようになった自転車保険。
気軽に申し込める分、補償内容もしっかりチェックしたいですよね。
そこで、いま人気の3つの自転車保険をセレクト。
選ぶ際のおすすめポイントや注意点とともに、わかりやすく紹介します。
DeNAトラベル「自転車の責任保険」
旧エアーリンクのDeNAトラベルが手がける自転車向け保険で、引受保険会社はチューリッヒ保険会社になります。
「基本コース」と「充実コース」の2つのプランが用意されており、それぞれ保険料・補償内容・保険金額が異なります。
ココがおすすめ
- 両プランとも家族の「賠償責任」を補償
- 保険料がリーズナブル(基本コースなら月額300円)
- 最短で3日後から補償開始
ココに注意
- 「死亡」と「手術」は補償対象外
- 「後遺障害」「入院」「通院」の補償額が低め
「基本コース」と「充実コース」の2つのプランがあり、保険料や補償額等が明確に違うので、目的や予算などに合わせて選びやすくなっています。
保険料がリーズナブルな分、傷害補償の範囲・保険金額ではやや不安が残りますが、保険料を安く抑えながら、個人賠償補償には家族全員で加入しておきたいという場合には、おすすめの保険といえます。
ただし、家族の傷害保険を補償しているプランはないので、家族の傷害については他の保険でカバーする必要があります。
保険名 | 自転車の責任保険 | |
---|---|---|
取扱代理店/引受保険会社 | DeNAトラベル / チューリッヒ保険会社 | |
保険対象者 | 本人 ※賠償責任補償のみ「家族」も対象 |
|
プラン | 基本コース | 充実コース |
年間保険料(一時払) | 3,600円 | 7,200円 |
死亡 | — | — |
後遺障害 | 最高70万円 | 最高350万円 |
入院一時金 (5日以上入院の場合) |
— | 5万円 |
入院保険金(日額) | 1,000円 | 5,000円 |
通院保険金(日額) | 300円 | 800円 |
手術保険金 | — | — |
賠償責任補償 ※家族も対象 |
最高1億円 | 最高3億円 |
無料サービス | 示談交渉サービス |
※補償内容は随時変更される場合があります。
au損保「自転車向け保険Baycle」
au損保が取り扱う自転車向け保険ですが、auユーザー以外の加入申し込みも可能です。
「ブロンズコース」「シルバーコース」「ゴールドコース」の3つのプランがあり、「ゴールドコース」が最も高額で手厚い補償になっています。
保険対象者が「本人」「本人・親族」「家族」から選べ、それに伴い保険料は変わります。
ここでは最もリーズナブルな「ブロンズコース」を例にご紹介します。
ココがおすすめ
- 自転車事故によるケガは保険金が2倍
- 自転車ロードサービス付帯(24時間365日対応)
- auユーザーなら保険料はケータイ料金と一括請求
ココに注意
- 家族まで補償すると保険料がやや高め
- 「入院一時金」と「通院保険金」はシルバーコースとゴールドコースのみ
自転車事故によるケガなら、保険金がなんと2倍になるという自転車重視の保険です。
特に付帯の「自転車ロードサービス」は、自転車が事故や故障等により自力で走行できなくなってしまった場合に、希望の場所まで無料搬送(50kmまで)してくれるというもの。
しかも24時間365日対応なので、予期せぬ自転車トラブルにはとても心強いサービスです。
ロードレースが趣味の方や、通勤で毎日15分以上自転車に乗る方など、自転車のヘビーユーザーにとっては充実した保険内容になっています。
保険名 | 自転車向け保険Bycle | ||
---|---|---|---|
引受保険会社 | au損保 | ||
プラン | ブロンズコース | ||
保険対象者 | 本人 | 本人・親族 | 家族 |
年間保険料(一時払) | 4,150円 | 7,890円 | 9,660円 |
死亡 | 300万円 (※ヘルメット着用中の自転車事故ならさらにプラス100万) |
||
後遺障害 | 300万円 | ||
入院一時金(3日以上入院の場合) | — | ||
入院保険金(日額) | 4,000円 | ||
通院保険金(日額) | — | ||
手術保険金 | 2万円または4万円 | ||
賠償責任補償 | 最高1億円 (※ブロンズコースなら個人賠償責任補償を外して加入することも可能) |
||
無料サービス | 示談代行サービス / 自転車ロードサービス |
※補償内容は随時変更される場合があります。
NTTドコモ「ドコモ サイクル保険」
NTTドコモが取り扱う自転車向け保険で、引受保険会社は京海上日動になります。
ドコモユーザー限定の自転車保険になっており、「個人」「夫婦」「家族」の3つのプランが用意されています。
ココがおすすめ
- 賠償責任補償が最高5億円
- ドコモケータイから簡単申込み
- クレジットカード登録不要、保険料はケータイ料金と一括請求
ココに注意
- ドコモユーザーだけが加入可能
- 「入院一時金」と「通院保険金」は補償対象外
特徴は、なんといっても自転車保険トップクラスの最高5億円の賠償責任補償です。
申し込みは3保険の中で最も簡単で、ドコモのケータイから「ネットワーク暗証番号」と「生年月日」を入力するだけ。
月々の保険料もケータイ料金と一括で支払うことができます。
ファミリーに強いドコモだけあって、家族一人あたりの保険料が安くなる「家族プラン」は特におすすめで、4人家族なら一人当たり月額248円になります。
とはいえ、やはりドコモユーザー限定というのが加入のネックになってきます。
保険名 | ドコモ サイクル保険 | ||
---|---|---|---|
取扱代理店/引受保険会社 | NTTドコモ / 東京海上日動 | ||
プラン | 個人プラン | 夫婦プラン | 家族プラン |
保険料(月払) | 450円 | 660円 | 990円 |
死亡 | 最高550万円 | ||
後遺障害 | 最高550万円 | ||
入院一時金 | — | ||
入院保険金(日額) | 3,000円 | ||
通院保険金(日額) | — | ||
手術保険金 | 15,000円または30,000円 | ||
賠償責任補償 | 最高5億円 | ||
無料サービス | 示談交渉サービス |
※補償内容は随時変更される場合があります。
目的に合わせて保険を選ぶ
3保険とも、自転車事故以外の交通事故全般まで補償しており、賠償責任補償も1億円を超えているので、自転車保険としては十分頼りになる内容といえます。
また、示談交渉サービスや示談代行サービスが付いているのも、いざというときの安心材料になります。
それぞれの保険の強みが異なっているので、目的に合わせて選びやすいのではないでしょうか。
例えば、おすすめの選び方としては……
- 賠償責任補償を特に重視するら → DeNAトラベル「自転車の責任保険」
- 自転車のヘビーユーザーなら → au損保「自転車向け保険Bycle」
- 家族のいるドコモユーザーなら → NTTドコモ「ドコモ サイクル保険」
ただし、自転車保険を選ぶ際に気をつけたいのが、他の加入済み保険との重複です。
特に賠償責任補償は、火災保険・自動車保険の特約や子供向け総合保険などですでに加入しているケースがよくあります。
ネットから気軽に申し込める分、どうしても保険内容の確認を怠ってしまいがちです。
しかしムダな予算の削減はもちろん、後々の保険トラブルをなくすためにも、事前に補償内容をしっかり確認しておきましょう。